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環境ニュース[国内]

茨城県内の3養鶏場で鳥インフルエンザウイルスの抗体陽性を確認

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.08.23 【情報源】農林水産省/2005.08.22 発表

 埼玉県鴻巣市の養鶏場「イセファーム堤向(つつみむかい)農場(飼養羽数:約9万8,300羽)」の飼養鶏について、平成17年8月18日に、過去にH亜型A型(注1)の鳥インフルエンザウイルスに感染していたことを示す抗体陽性が確認されたことを受け、独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構動物衛生研究所がイセファームに鶏を納入していた農場のウイルス検査を行ったところ、茨城県の3農場でH5亜型の鳥インフルエンザウイルスに対する抗体が、17年8月22日までに確認された。
 抗体が確認されたのは、茨城県石岡市、水戸市、美野里町にあるイセファーム関連の採卵鶏飼養農場で、3農場あわせての飼養鶏は約207万2,000羽にのぼる。
 農林水産省は今回の事態を踏まえ、感染が見つかった場合、同じ農場のすべてのニワトリを殺処分するという従来の方針を転換。
 開放型鶏舎に関しては従来通り、農場内のすべての鶏を殺処分するとした一方で、密閉型鶏舎を採用している農場については、殺処分の対象をウイルスが分離された鶏舎だけに限定し、ウイルスが分離されていない鶏舎については、影響を受けた可能性が極めて低いとして対策を監視強化にとどめ、鶏卵の出荷も認めることにした。
 また、3農場を中心とした半径5キロメートル以内の区域を移動制限区域として設定。この範囲内にある養鶏場などに対し、卵の出荷監視検査や抗体検査を実施することにした。
 なお、抗体陽性鶏の鶏卵の安全性について厚生労働省では、食品衛生法上問題ないとしている。

(注1)鳥インフルエンザウイルスはたんぱく質の違いからA・B・C型の3つに分類され、A型ウイルスはさらにウイルスの表面に存在する突起上のH(赤血球凝集素)とN(ノイラミニダーゼ)に対する抗体の型で分類されている。HではH1〜15の15型、NではN1〜9の9型が知られている。【農林水産省】

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