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環境ニュース[国内]

2005年度第2期北西太平洋鯨類捕獲調査の沖合域調査が終了

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.08.19 【情報源】水産庁/2005.08.18 発表

 2005年度の第2期北西太平洋鯨類捕獲調査(沖合域調査)が05年8月16日までに終了し、調査船団が22日までに宮城県石巻港、山口県下関港などの入港する見込みとなった。
 北西太平洋鯨類捕獲調査は、国際捕鯨委員会(IWC)を設置した国際捕鯨取締条約第8条に基づき実施している調査で、1994年から1999年まで実施したミンククジラの系統群調査を主目的とした第1期調査が終了し、00年からは鯨と漁業の競合関係の解明を目的とした第2期調査が行われている。
 今回の調査では、北西太平洋(IWC科学委員会が想定した7・8・9海区)でミンククジラ100頭(別途沿岸調査として120頭)、ニタリクジラ50頭、イワシクジラ100頭、マッコウクジラ10頭を捕獲。
 これらのクジラの胃の内容物を調べた結果では、通常海域や時期を変えて、カタクチイワシ、サンマ、オキアミ、イカナゴ、スケトウダラなど幅広い魚介類を捕食しているミンククジラで、カタクチイワシの捕食が例年より少ない傾向が認められた。
 一方でニタリクジラはカタクチイワシやオキアミを、イワシクジラはカイアシ類やオキアミ、サンマなどを捕食していることが例年同様確認され、マッコウクジラでは中深層性イカ類や中深層性魚類を捕食していることが確認された。
 調査海域では調査対象鯨種のミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラ、マッコウクジラのほか、04年の調査時と同じく、シロナガスクジラ、ナガスクジラ、セミクジラ、ザトウクジラなどの大型鯨類などが多数目視されたという。【水産庁】

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