一般財団法人環境イノベーション情報機構
大型クラゲ、兵庫県や京都府沿岸の定置網でも確認 16年度と比べ20日早く
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.08.19 【情報源】水産庁/2005.08.18 発表
水産庁は平成17年8月18日までの日本沿岸の大型クラゲの出現状況をまとめ、公表した。日本沿岸では14年以降毎年、日本海を中心にエチゼンクラゲなどの大型クラゲが大量出現し漁業被害が発生しているが、17年は長崎県対馬沖への出現が7月8日と16年度と比較して1か月ほど早く、7月末から8月初めにかけて、すでに魚網が破れる被害やクラゲが多すぎて漁船が操業不能となり、漁場を変更する事例も発生している。
今回の公表内容によると、大型クラゲは引き続き長崎県から島根県の沿岸域で相当数が確認され、定置網では数個体から数100個体、底曳網では数個体から数10個体、まき網では多い時には10トン程度が入網している状態。
その一方で新たに、兵庫県や京都府沿岸の定置網にも、少数ながら入網していることが確認されたという。
兵庫県や京都府沿岸の大型クラゲの入網は、16年度と比べ約20日程早く、また大量出現した15年度と比較べても10日程度早い。【水産庁】