一般財団法人環境イノベーション情報機構
4府省が沖縄県伊江村でバイオマスエタノール製造・利用実証試験を実施へ
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2005.08.04 【情報源】環境省/2005.08.04 発表
農林水産省、資源エネルギー庁、環境省、内閣府は、沖縄県伊江村で、サトウキビを原料としたバイオマスエタノールの製造・利用実証試験事業を実施することにし、平成17年8月11日から試験に必要な設備の建設に着手する。この事業では、伊江村でバイオマスエタノールの原料となる高バイオマス量サトウキビの栽培、糖蜜の製造から、エタノール発酵・精製によるバイオマスエタノールの製造、バイオマスエタノール3%混合ガソリン(E3)の製造、E3を使った自動車走行利用までを実施するもの。
年間30トンの高バイオマス量サトウキビから、37キロリットルのE3を製造し、伊江村の全公用車63台で利用することを予定している。
植物バイオマスの燃焼時に放出されるCO2は、光合成により大気中から吸収したCO2の再放出であり大気中のCO2を増加させないと京都議定書で位置づけられているため、ガソリンに混合することにより、自動車から排出されるCO2の削減効果が期待できる。
なお伊江村は沖縄本島北部の本部半島の北西9キロメートルの位置にある離島。ほぼ楕円形の形をしていて総面積は約23平方キロメートル。【農林水産省,資源エネルギー庁,環境省,内閣府】