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環境ニュース[国内]

柏崎刈羽5号機の自動停止、ボイラー蒸気切り替えミスが原因

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.08.03 【情報源】原子力安全・保安院/2005.08.03 発表

 定格出力で運転中だった柏崎刈羽原子力発電所5号機(沸騰水型:定格電気出力110万キロワット)で平成17年7月3日に、タービンを回した後の蒸気を冷やす復水器という設備の真空度が低下し、原子炉が自動停止した件で、東京電力(株)は原因究明と再発防止策に関する報告をまとめ、平成17年8月3日に原子力安全・保安院に提出した。
 東電の報告によると、7月3日は翌日から予定されていた定期検査の準備のため、タービングランドシール蒸気(タービン駆動蒸気が外部へ流出しないよう送られている蒸気)の供給源を蒸化器側から補助ボイラー側へ切り替える操作を行っていたが、補助ボイラー側からの蒸気の供給が十分でない状態で、蒸化器側からの蒸気の供給を停止したため、復水器の真空度が低下したという。
 なお補助ボイラー側からの蒸気の供給が十分行われなかったのは、(1)たび重なる点検によって補助ボイラー蒸気供給弁の弁体の位置がずれ、弁を開いた状態に設定しても、実際には弁がほとんど開かなかず弁動作が停止してしまった上に、(2)操作手順書の記述が紛らわしく、当時の当直担当者が正常な動作であると誤認識して切り替え作業を続けてしまったことが原因。
 再発防止策としては、(1)補助ボイラー蒸気供給弁のリミットスイッチが働く開度を5%から30%に引き上げるとともに、(2)タービングランドシール蒸気切り替えに関する操作手順書の記載表現の見直し・追記、今回のような現象が発生した場合の関係者間の連携強化の徹底−−が報告された。
 報告を受けた原子力安全・保安院では、この原因と対策を妥当であるとしている。【原子力安全・保安院】

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