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環境ニュース[国内]

国交省、直接投入型ディスポーザー導入に関する影響評価の考え方を公表

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2005.07.27 【情報源】国土交通省/2005.07.27 発表

 国土交通省は平成12年度から15年度まで、北海道、北海道枝幸郡歌登町と共同で実施していた、下水道でのディスポーザー利用についての社会実験についての最終報告書として「ディスポーザー導入時の影響判定の考え方」をまとめ、平成17年7月27日に公表した。
 ディスポーザーとは台所の流し台で生ごみを細かくくだき、下水道管へ流す機械のこと。生ごみを直接下水道に流す「直接投入式」といったん処理をしてから流す「浄化槽付」の2タイプがあるが、歌登町の社会実験では町営住宅300世帯に試験的に「直接投入式」のディスポーザーを導入し、下水道への影響、ごみ収集・処理への影響、汚水・廃棄物処理システムの効率性の3項目についての調査を行ったもの。
 14年に発表された実験の中間取りまとめでは、導入後は1人あたりの下水道への排出汚濁物質量が20%〜50%程度増加した一方で、生ごみ排出量は重量が約半分に減少するなど、調査項目による影響の格差が大きいことが報告されていた。
 「影響判定の考え方」は歌登町の実験結果や他の類似調査の知見を踏まえ、直接投入型のディスポーザーを導入する場合に、下水道管理者である地方自治体がその影響・効果を評価できるよう、「下水道システム」、「ごみ処理システム」、「市民生活」、「経済性」、「環境面(CO2排出量、エネルギー消費)」の各項目について影響判定の考え方を示したもの。
 ディスポーザー導入の可否は各下水道管理者が、今回の「考え方」や独自に行った調査データ・判断材料を基に、それぞれの下水道事業、ごみ処理事業、地域特性を考慮した上で最終的に判断すべきとされている。【国土交通省】

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