一般財団法人環境イノベーション情報機構
今後重要なバイオマス資源、「家畜排泄物」が最多に 地域バイオマス利活用意向調査
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2005.07.26 【情報源】農林水産省/2005.07.26 発表
農林水産省はバイオマス利活用に取り組んでいる市町村、農協、森林組合、企業の担当者2,103名を対象にした、地域バイオマス利活用に関する意向調査結果をまとめ、平成17年7月26日に公表した。この調査は、政府のバイオマス資源の利活用戦略を示している「バイオマス・ニッポン総合戦略」見直しに向けての検討資料とするため、17年6月に実施されたもの。1,516名から回答があった。
回答者のうち、バイオマス利活用の取組みを「積極的に展開していきたい」と答えた人は47.3%、「現状規模で実施していきたい」と答えた人は48.4%でほぼ拮抗。「縮小して」または「やめたい」と答えた人はあわせて2.1%に過ぎなかった。
また、バイオマス利活用の取組みを展開するにあたって、特に重要と考える課題を聞いた質問では、「バイオマス変換施設や機器設置などにかかる資金の調達(41.6%)が最も多く、「熱心な取組者の育成や取組体制の整備(40.9%)」、「バイオマス製品利用先の確保(33.7%)」、「バイオマス変換施設設置や運営に関する地域住民の理解や協力(33.2%)」がこれに続いた。
一方バイオマス利活用を進めるために国に期待する施策としては「低コストで効率的なバイオマス利活用技術の開発支援(35.7%)」が最も多く、次に多かったのが「バイオマス製品の率先導入に関する国民向けPR(32.0%)」、「バイオマス変換施設の運用コスト支援(26.9%)」、「バイオマス変換施設の初期コストの支援に対する要件緩和(25.5%)」。
今後、重要と考えるバイオマス資源としては、「家畜排泄物(29.7%)」、「家庭から排出される一般生ゴミ(24.4%)」、「間伐材、被害木などの林地残材(17.3%)」の順に多かった。【農林水産省】