一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

茨城県坂東市の養鶏場で新たに高病原性鳥インフルエンザウイルスの抗体陽性を確認

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.07.12 【情報源】農林水産省/2005.07.10 発表

 茨城県水海道市の養鶏場で弱毒性の高病原性鳥インフルエンザの発生が確認された件に関連して、茨城県坂東市の養鶏場・中村鶏園でも新たに、H5亜型のA型鳥インフルエンザウイルス(注1)に対する抗体陽性が確認されたことが平成17年7月10日までに判明した。
 中村鶏園は、最初に高病原性鳥インフルエンザの発生が確認された養鶏場・アレバメントカントウから約1.25キロにあり、アレバメントカントウの半径5キロ以内に設定された移動制限区域内にある17養鶏場の1つ。
 鶏の死亡や産卵状況に異常はみられていないが、茨城県の検査で7月9日にA型インフルエンザウイルスの抗体陽性が疑われる所見が確認され、独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構動物衛生研究所による検査の結果、翌7月10日にH5亜型のA型インフルエンザウイルスに対する抗体であることが確認されたという。また県の実施したウイルス遺伝子検出検査ではウイルス遺伝子も検出されている。
 なお、農林水産省の家きん疾病小委員会は今回のケースについて、H5亜型に対する抗体が確認されたことに加え、ウイルス遺伝子検出検査も陽性となっているとして、発生農場として取扱い、全飼養鶏計8,550羽を殺処分すべきとの判断を示した。
 ただし中村鶏園周辺で移動制限区域を新たに設定することについては、アレバメントカントウ周辺に設定した移動制限区域とほぼ重なるため、見直しを行う必要はないとした。

(注1)鳥インフルエンザウイルスはたんぱく質の違いからA・B・C型の3つに分類され、A型ウイルスはさらにウイルスの表面に存在する突起上のH(赤血球凝集素)とN(ノイラミニダーゼ)に対する抗体の型で分類されている。HではH1〜15の15型、NではN1〜9の9型が知られている。【農林水産省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク