一般財団法人環境イノベーション情報機構
全国養鶏場で高病原性鳥インフルエンザウイルスの一斉監視調査実施へ
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.07.08 【情報源】農林水産省/2005.07.08 発表
茨城県水海道市の2養鶏場で、弱毒性の高病原性鳥インフルエンザの発生が確認された件に関連して、農林水産省は全国の養鶏場を対象にウイルス一斉監視調査を実施することを、平成17年7月8日までに決定した。調査は、今回発生が確認された茨城県とその周辺にある5県(福島県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県)を重点化。上記6県では飼養羽数1,000羽以上の採卵養鶏農場の6割以上を対象にするが、その他の都道府県では採卵鶏飼養農場の3割以上を無作為抽出の上、調査する方針。
調査内容は全検体についてまず、血清抗体検査を行い、これが陽性だった場合や死亡羽数増加など問題がみられる場合に、ウイルス検査を実施するとしている。調査期間は17年9月16日まで、調査数は1農場あたり10羽以上。
結果は都道府県が農林水産省に報告し、同省がその集計結果を毎週1回公表する。ただしウイルス検査で血清亜型が確認された場合には、そのつど公表を行うとしている。
(注)鳥インフルエンザウイルスはたんぱく質の違いからA・B・C型の3つに分類され、A型ウイルスはさらにウイルスの表面に存在する突起上のH(赤血球凝集素)とN(ノイラミニダーゼ)に対する抗体の型で分類されている。HではH1〜15の15型、NではN1〜9の9型が知られている。【農林水産省】