一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱マテリアル(株)の子会社で、ビン入り硝酸ウラニルを発見
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.07.04 【情報源】文部科学省/2005.06.30 発表
三菱マテリアル(株)の子会社、尾去沢鉱山(株)(秋田県鹿角市)で、ガラスビン2本に入った硝酸ウラニルがみつかり、三菱マテリアルは平成17年6月23日に文部科学省に通報を行った。みつかった硝酸ウラニルは、ウラン重量にして計380グラム分。1本はビン一杯に硝酸ウラニルが入っていたが、もう1本は大気中の水を吸収して溶けた状態になっており、保存されていた量はビンの半分程度まで。
通報を受けた文部科学省は23日中に、三菱マテリアルに対し(1)内容物が一杯に入っているガラスビンを安全に保管管理する一方で、(2)内容物が溶けているガラスビンの核燃料物質量を分析し報告するよう指導。
その後三菱マテリアルは同社エネルギー事業センター那珂エネルギー研究所で、内容物が溶けているガラスビンの分析を行ない、6月30日に文部科学省にその結果を報告。文部科学省の安全確認を受けたという。
なお文部科学省は6月30日、分析結果について安全確認実施後、三菱マテリアルに対し改めて、(一)核燃料物質使用許可を受けている事業所で2本のガラスビンを安全に保管すること、(二)使用許可を受けた事業所に移送するまでの間、現状どおり安全に保管管理すること−−を指示した。【文部科学省】