一般財団法人環境イノベーション情報機構
肉骨粉焼却灰などの肥料への利用についてリスク評価を公表 意見募集開始
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2005.07.01 【情報源】内閣府/2005.06.30 発表
内閣府食品安全委員会のプリオン専門調査会は平成17年6月30日、「1,000℃以上で焼却処理した肉骨粉の焼却灰・炭化物の肥料への利用」について食品健康影響評価案をまとめ、この案について平成17年7月27日17時(必着)まで意見募集を行うことにした。植物がプリオンタンパク質を吸収することはないとの認識の下、現在日本では肉骨粉を原料とする肥料の使用は禁止されていない。
今回の食品健康影響評価案は、16年7月に農林水産省からの意見照会があったことに応えてまとめられたもので、評価にあたっては、(1)BSE検査を経ていない牛の肉や骨が混合していない国産肉骨粉を、(2)空気を流通させた状態で1,000℃・5分間以上処理し製造した焼却灰か、空気を遮断した状態で1,000℃・30分間以上の処理し製造した炭化物を肥料の原料にすると仮定。
この条件下で製造された肥料については「利用しても、人の健康への悪影響(リスク)は無視できる範囲」と結論したが、一方で肉骨粉の焼却灰・炭化物を肥料に利用する場合には、適切な肉骨粉を原料に使い、設定した処理条件を満たす焼却処理が厳格に行われるよう、農林水産省が遵守状況を検証する必要があると指摘した。
意見は郵送、FAX、意見提出フォームで受付けている。【内閣府 食品安全委員会】