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環境ニュース[国内]

ラムサール条約登録に向け、青森県仏沼、宮城県蕪栗沼を鳥獣保護区指定へ

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2005.06.28 【情報源】環境省/2005.06.27 発表

 中央環境審議会は平成17年6月27日、環境大臣から諮問された(1)オジロワシとオオワシ保護増殖事業計画、(2)国指定仏沼鳥獣保護区・同仏沼特別保護地区(青森県)と、国指定蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区・同蕪栗沼特別保護地区(宮城県)の指定−−の内容を野生生物部会で審議し、「諮問のとおりで差し支えない」とする答申を同日中に行った。
 保護増殖事業計画は「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律種の保存法)」により国内希少野生動植物種に指定されている種について、種を圧迫している要因の軽減、個体増殖を促す生息地整備などの事業を進めるために策定されている計画。今回対象となった2種を含め、保護増殖事業計画が策定された種の数は計36種。
 オジロワシについては生息・繁殖状況把握、生息・繁殖環境の維持・改善、傷病個体の救護、飼育下での繁殖−−に取組むとし、オオワシについては生息状況把握、生息環境の維持・改善、傷病個体の救護を行うとしている。
 また国指定鳥獣保護区、同特別保護地区はともに、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律鳥獣保護法)」で規定されているもので、国指定鳥獣保護区は鳥獣保護上国際的・全国的に重要な区域、同特別保護地区は、鳥獣またはその生息地保護にとって特に必要性が高い鳥獣保護区域内の区域。
 国指定仏沼鳥獣保護区・同仏沼特別保護地区は希少鳥獣生息地、国指定蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区・同蕪栗沼特別保護地区はガン・カモ類集団渡来地として指定され、17年11月1日に施行予定。この2つを含めた国指定鳥獣保護区の数は計62か所となる。
 なお今回の野生生物部会ではさらに、17年11月に開催される第9回ラムサール条約締約国会議で、条約湿地として登録できる条件が整っている湿地として尾瀬屋久島永田浜など14湿地があることを報告。現在調整中の阿寒湖、仏沼、蕪栗沼・周辺水田の6湿地とともに、条約湿地としての登録手続きを進めていくとの方針を確認した。【環境省】

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