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環境ニュース[国内]

茨城県水海道市の養鶏場で鳥インフルエンザウイルス検出 病原性弱いタイプ

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.06.27 【情報源】農林水産省/2005.06.27 発表

 農林水産省は平成17年6月26日、茨城県水海道市の養鶏場(飼養羽数:約2万5,000羽)でH5N2亜型のA型鳥インフルエンザウイルスの検出が確認されたと発表した。
 この養鶏場では17年4月頃から産卵率の低下、1か月最大100羽程度死亡羽数の増加が確認されたため、5月下旬から民間検査施設で細菌やウイルスの検査を開始したところ、6月24日にA型インフルエンザウイルスであることが疑われるウイルスを分離した。このウイルスを独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構動物衛生研究所で同定した結果、6月26日にH5N2亜型のA型の鳥インフルエンザウイルスであることが確認されたもの。
 ただしウイルスが検出された養鶏場も、周辺の養鶏所も現時点では著しい臨床的な異常は確認されていないため、農林水産省では今回のウイルスを16年に国内で発生したH5N1亜型より病原性の弱いタイプとみている。
 「家畜伝染病予防法」や16年の鳥インフルエンザウイルス発生を受け定められた、「高病原性鳥インフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針」では、H5亜型・H7亜型のウイルスについては病原性の弱いウイルスであっても、病原性の強いウイルスへの変異を未然に防ぐため、すべて高病原性鳥インフルエンザとして取扱うことを規定している。
 茨城県ではこれらの規定にもとづき、(1)発生養鶏場での飼養鶏の殺処分、鶏舎消毒、(2)発生養鶏場半径5キロメートル以内にある養鶏場からの飼養鶏の移動制限−−などの措置を行う方針だ。

(注)鳥インフルエンザウイルスはたんぱく質の違いからA・B・C型の3つに分類され、A型ウイルスはさらにウイルスの表面に存在する突起上のH(赤血球凝集素)とN(ノイラミニダーゼ)に対する抗体の型で分類されている。HではH1〜15の15型、NではN1〜9の9型が知られている。【農林水産省】

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