一般財団法人環境イノベーション情報機構
IWC第57回年次会合、韓国・ウルサンで開会 日本の新捕鯨調査計画などが論点に
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.06.20 【情報源】水産庁/2005.06.17 発表
2005年6月20日から24日まで、韓国のウルサンで国際捕鯨委員会(IWC)第57回年次会合が開催される。今回の会議には、IWC加盟63ヵ国が出席予定。(1)日本が提出予定の第2期南氷洋鯨類捕獲調査計画(注1)の是非、(2)10年以上議論が紛糾し、ようやく04年会合で「57回会合で採択を目指す」と決議された、鯨類資源の管理制度「改訂管理制度(RMS)」の完成、(3)日本が提案している商業的な沿岸小型捕鯨枠の新設、(4)03年会合で設立された「保護委員会(鯨の保護強化を目的とした委員会)」での議論、(5)南氷洋サンクチュアリ(禁漁区)の見直し−−などが論点になるとみられる。
日本からは加治屋義人・農林水産大臣政務官、森本稔・IWC日本政府代表のほか、水産庁、外務省、地方自治体の担当者が出席する予定。また、日本としては「鯨類は持続的に利用されるべき重要な食料資源」との立場に立ち04年会合同様、「保護委員会」には欠席する方針。
(注1)南氷洋鯨類捕獲調査は、資源管理に必要な鯨類の生物学的特性、海の生態系での鯨類の役割などを解明することを目的に、国際捕鯨取締条約第8条に基づき実施されてきた調査。1987/88年に開始され、2004/2005年調査が当初計画の最終年度にあたった。【水産庁】