一般財団法人環境イノベーション情報機構
05年5月の平均オゾン全量を公表 ヨーロッパ東部などで実績値より10%以上減少
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2005.06.20 【情報源】気象庁/2005.06.20 発表
気象庁は2005年6月20日、札幌、つくば、那覇−−の国内3地点(注1)と南極・昭和基地で実施している上空オゾン量、地上に到達する有害紫外線強度についての05年5月の観測結果を発表した。05年5月の観測では、国内3地点の月平均オゾン全量(ある地点の上空のオゾン総量)は従来なみ。
またこの3地点の日積算UV−B量の月平均値は、つくばで多く、札幌、那覇で並であった。
また、米国・航空宇宙局(NASA)のアースプローブ衛星のデータと気象庁の観測値から作成した全世界の月平均のオゾン全量分布について、参照値である1979年から1992年の月別平均値との偏差を解析した結果では、西シベリアからヨーロッパ東部にかけてと、北シベリア、太平洋南部、大西洋南部にかけての領域で、10%以上オゾン全量が減少した地域が見られた。
(注1)従来4地点だった観測地点が3地点となっているのは、鹿児島での観測が05年3月までで終了したため。【気象庁】