一般財団法人環境イノベーション情報機構
16年度環境測定分析統一精度管理調査結果を公表
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2005.06.10 【情報源】環境省/2005.06.09 発表
環境省は平成16年度に実施したダイオキシン類などを対象とした環境測定分析統一精度管理調査の結果を17年6月9日までにとりまとめた。この調査は環境省が昭和50年度より行っているもの。環境測定分析に従事する機関に指定方法により均一に調整された環境試料を分析してもらい、解析結果のばらつきなどを把握するとともに、分析方法の改善資料とするなど、環境測定分析の信頼性確保や精度向上のために役立てている。
16年度は(1)「廃棄物試料」中のカドミウム、鉛、砒素、(2)「模擬臭気ガス試料」による臭気指数測定、(3)「底質試料」中のフタル酸ジエチルヘキシル(内分泌攪乱作用が疑われる物質)、(4)「土壌試料」中のダイオキシン類、(5)「模擬水質試料」中の芳香族化合物−−を対象として調査を行った。
今回は参加の連絡があった518機関にこれらの試料を送付したところ、地方自治体の97分析機関(回収率100%)、民間の408分析機関(回収率96.9%)から解析結果が寄せられた。
異常値を除外した後の各分析機関間の解析結果のばらつきを検討したところ、いずれも調査結果は比較的良好で、過去に実施した調査結果と比べても相応な精度が確保されていることがわかった。
なお環境省では今回得られた結果を分析上の留意点とともに参加分析機関に還元することを目的として、仙台(17年7月21日)、東京(同8月1日)、大阪(同7月26日)、広島(同7月5日)、福岡(7月12日)の5か所で調査結果説明会を開催する方針。説明会の詳細については環境測定分析統一精度管理調査の専用ホームページに掲載し、参加者を募集する。【環境省】