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環境ニュース[国内]

新石垣空港整備事業環境アセス書に国交大臣意見を提出

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2005.05.30 【情報源】国土交通省/2005.05.27 発表

 国土交通省は平成17年5月27日、新石垣空港整備事業に関する環境影響評価書への国土交通大臣意見を事業者である沖縄県知事に提出した。
 新石垣空港整備事業は沖縄県石垣市白保地区に長さ2,000メートルの滑走路を持つ空港の建設を行うもの。
 県は当初、昭和54年5月に海上への空港建設を決定していたが、地域住民や国内外の自然保護団体から建設予定地周辺のサンゴ保全を理由とした建設反対運動が展開されたため、見直しを検討する中で平成12年4月に建設位置がカラ岳陸上案に変更された経緯がある。
 今回の意見は、17年4月に国土交通大臣に送付された環境大臣意見をも考慮したもので、(1)石垣島固有のヤエヤマコキクガシラコウモリなど小型コウモリ類が出産・ほ育の場として利用している洞窟の保全に万全を期すこと、(2)石垣市や沖縄県など関係機関に小型コウモリ類の生息に影響しない周辺土地利用を要請すること、(3)工事に伴う濁水を地下浸透によりろ過するとしているが、浸透能、ろ過機能の評価を行い、濁水の前処理の必要性などを検討すること、(4)轟川を通じて海域にもたらされる赤土増加については、事業以外の原因による赤土流出や事業区域からの現在の赤土流出状況との比較を行うこと、(5)サンゴ類、海草藻類など海域生物・海域生態系の環境監視にあたって、調査監視項目に赤土等の堆積量を加えるとともに、トゥールグチから轟川河口南側の海域も含めた調査地点を設け、年間を通じた調査・大規模な降雨後調査を行うこと、(6)環境監視の対象種にカンムリワシのほか、リュウキュウツミ、ズグロミゾゴイを加え、監視項目にも航空機の騒音レベルを追加し、繁殖期を含めた適切な時期に影響評価を実施すること、(7)生息地の消失に伴いビオトープや生息適地への移動するとしているハナサキガエル類などの移動は場所、時期、方法について事前検証を行いつつ実施すること−−といった内容を盛り込んでいる。【国土交通省】

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