一般財団法人環境イノベーション情報機構
美浜原発1号機の補助建屋排気筒にひび確認、接続の排水管も外れ
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.05.02 【情報源】原子力安全・保安院/2005.04.28 発表
平成17年4月28日12時10分頃、定期検査中の関西電力(株)美浜原発1号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力34万キロワット)で、補助建屋の排気筒下部に接続されている雨水を排水するための配管2本が外れ、この配管取り付け部の排気筒にひび割れがあることが確認された。この日は伊方1号機で、原子炉補助建家排気筒に21か所にわたるひび割れが確認されたことを踏まえ、美浜1号機の類似箇所について目視点検を行っていたところ、今回の故障が発見されたもの。
なお関電は、故障発見に伴い、美浜1号機の補助建屋内で行っていた放射性物質発生を伴う作業を直ちに一時中断するとともに、補助建屋送気ファンと排気ファンを12時53分に停止。排気筒からの排気を止めた。関電側は今後、配管が外れた原因を究明するとともに、補助建屋の排気を通常状態に戻すため、外れた配管を仮補修する方針。
なお、この件で一般の環境中への放射能の影響はないという。【原子力安全・保安院】