一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU、欧州議会でRoHS指令改正案が承認される
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2010.12.07 【情報源】/2010.11.24 発表
11月24日、欧州委員会は、欧州議会による電機・電子機器における特定有害物質の使用の制限に関する指令(RoHS指令)改正案の承認を歓迎するコメントを公表した。今後、欧州理事会において形式的に承認作業が行われる。その後、欧州官報に公開され、20日後に、新指令として施行される。施行後、欧州連合加盟国には、18ヶ月以内に国内法に転換することが求められる。2003年に施行されたRoHS指令により、禁止物質の安易な廃棄と環境への排出は、阻止され、欧州連合内だけでなく、世界中で、電機・電子機器の製造に重要な変化がもたらされた。さらに、希少物質の再利用や欧州連合の新経済戦略「ヨーロッパ2020」で重視されている資源効率の向上にも貢献している。今回、承認された改正案により、指令そのものの執行状況が改善され、REACH規則等、他のEU法令との整合性が高められる。改正案では、対象品目に医療機器や監視・制御機器の追加、新規の対象品目に対して8年間の移行期間の設置、禁止物質のリストの審査と変更の複雑性を減少させ、効率性を高めるメカニズムの導入、中心的な概念を明確に定義付けることによるEU全体で共通の手法の実現等が、定められている。【欧州委員会環境総局】