一般財団法人環境イノベーション情報機構
18年産国産米に含まれるカドミウム 1,190検体中食品衛生法基準値超過例なし
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2006.12.18 【情報源】農林水産省/2006.12.15 発表
食糧庁は平成18年産の国内産米穀を対象として実施した、カドミウム含有調査の結果をまとめ、18年12月15日付けで公表した。18年産米カドミウム調査については、重点調査(注1)で188点、一般調査1,002点、計1,190点の米について調査を実施。
全検体について食品衛生法に定められた基準「1.0ppm」を超える濃度のカドミウムが検出されたものはなかったが、安全性に問題はないが消費者に配慮し、農林水産省が買入れ非食用としてしているレベル「0.4ppm以上1.0ppm未満のカドミウム含有」の米が1県1市町村で計3点みつかった。
これら3点については、(社)全国米麦改良協会が買入れ工業用ノリとして処分する予定。
(注1)重点調査は、過去の調査で0.4ppm以上のカドミウムが検出された米穀の生産地域の米穀を対象としている。
(注2)0.4ppm以上1.0ppm未満のカドミウム含有米は、昭和45年から食糧庁が買入れ、工業用ノリなどの非食用として処理されてきたが、平成16年度からは政府買い入れが廃止された。現在は生産者・産地によるカドミウム含有米生産抑制の取組みを支援している(社)全国米麦改良協会が、結果的に生産されたカドミウム含有米の買い入れを行い、食品としての流通を防止している。【農林水産省】