一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU環境閣僚理事会 ポスト2012年の気候変動戦略について決議 先進国は2050年までに排出量を60〜80%削減
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.03.24 【情報源】/2005.03.10 発表
ルクセンブルグ議長国下で初めてのEU環境閣僚理事会が、3月8日にブリュッセルで開催された。今回の理事会では、気候変動戦略、春の欧州閣僚理事会(首脳会議)への準備、国際会合や条約会合の準備(国連持続可能な開発委員会、オーフス条約締約国会議、カルタヘナ議定書締約国会議、POPs条約締約国会議)などについて話し合われた。気候変動については、京都議定書の第一約束期間が終了する2012年後に向け、EUの中長期的な排出削減戦略について決議がなされた。決議では、世界の気温の上昇を、産業革命前のレベルから2度以内に抑えるという目標が再確認され、先進国グループについては、2020年までに、1990年レベルから15〜30%、2050年までに60〜80%、排出量を削減することを検討すべきだとされた。この決議については、3月22日・23日に開催される欧州閣僚理事会において議論される。
春の欧州閣僚理事会の準備については、欧州委員会から提出された4つの報告、すなわち、リスボンアジェンダの再活性化に関する報告、2004年環境政策レビュー、環境技術行動計画の実施に関する報告及びEU持続可能な開発戦略のレビューを踏まえて、決議が採択された。
【欧州閣僚理事会】【欧州委員会環境総局】【イギリス環境・食糧・地方事業省】【オランダ住宅・国土計画・環境省】(英語版)
下記アドレス:欧州閣僚理事会プレスリリース(PDF形式)