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アンブレラ種 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2015.01.22

アンブレラ種

アンブレラシュ   【英】Umbrella Species  

解説

個体群維持のために、エサの量など一定の条件が満たされる広い生息地(または面積)が必要な種のこと。地域の生態ピラミッドの最高位に位置する消費者である。アンブレラ種が生育できる環境を保護することで、その傘下にあるほかの種の生育をも保全することができ、広い面積にわたる生物の多様性が保たれることになるという保全上の戦略的な考え方。しかし、キーストーン種とは異なり、アンブレラ種が生態系から失われてもその生態系に大きな影響がおよぶとは限らない。

日本では一般的にツキノワグマやヒグマ、オオタカイヌワシなど大型の肉食哺乳類猛禽類がアンブレラ種と言われることが多いが、保全生態学上は、大型肉食哺乳類の場合は、他の中小型哺乳類の生息地選好性との関係が必ずしも解明されていないことから、議論の余地があるとされている。(2014年7月改訂)

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