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アルカリ度 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

アルカリ度

アルカリド   【英】Alkalinity  [同義]酸消費量 

解説

環境中のさまざまなアルカリ成分(水酸化物イオンOH-や、炭酸イオン(CO3)2-など)の量を表わす指標で、これがおおきいほど酸性雨に対する抵抗性がつよい。

総アルカリ成分を、対応する炭酸カルシウム(CaCO32)の量(mg)に換算して表わすのが一般的だが、その他にも炭酸水素カルシウム(CaCO32)換算や、炭酸イオン換算、またリットル当たりのミリ当量(meq/l)で表わす場合などがある。

酸性雨の観点では、アルカリ度は土壌や水系におけるpH変化の緩衝能力(酸性降下物への負荷耐性)の指標として捉えることができる。自然水中のアルカリ成分は炭酸イオンもしくは炭酸水素イオンが主で、酸性降下物があると中和して二酸化炭素を遊離し、酸性降下物による影響を軽減する。

アルカリ成分の起源は、(1)石灰岩など地質から溶け出すもの、(2)微生物等の呼吸や代謝によって二酸化炭素や有機酸が排出され溶け込むもの、(3)雨水中に溶け込んだ二酸化炭素などに分類することができる。

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