一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
[同義]下水汚泥
解説
排水処理や下水処理の各過程で、沈殿またはろ過等により取り除かれる泥状の物質で、有機物(=汚)と無機物(=泥)よりなる。排水・下水から容積比で5-8%排出される。
汚泥処理は、一般に濃縮、脱水前処理、脱水の順で行われ、コンポストとして利用されたり、焼却や溶融されて埋立てられている。しかし、都市圏での人口集中や水の使用量に比例して年々増加傾向にあり、排水・下水処理場における負荷の増大、最終処分場の逼迫の一因となっている。このため、汚泥処理物の資源化に関心が寄せられるが、生活排水中の界面活性剤や蛍光増白剤、アンモニアや農薬などさまざまな有害物質の混入、また産業排水の流入による重金属等を含む可能性もあり、有機肥料化あるいは土壌改良材としての利用には慎重論がある。
現在は、嫌気発酵によるメタンガスの発生をエネルギー利用したり、乾燥させて石炭火力発電所用の燃料に、またセメント(エコセメント)やレンガの材料、路盤材等への利用が開発されている。
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関連Webサイト
- 環境Q&A「下水汚泥の減量技術について」:http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=7665
- 下水汚泥資源化・先端技術誘導プロジェクト(LOTUSプロジェクト)の始動について(国土交通省都市・地域整備局下水道部):http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha03/04/041201_.html