一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2009.10.15 更新日 | 2015.01.23
プレステージ号事件
プレステージゴウジケン 【英】the Prestige Incident
解説
2002年11月13日にスペインのガルシア地方沖を航行中の重油輸送タンカー、プレステージ号が悪天候のため座礁し、19日に沈没した。プレステージ号は、7万7千トンの重油を積載しており、重油の推定流出量は2-3万トンと言われている。また、この重油流出に伴い多くの鳥が被害を受けた。
2002年12月上旬にSEO(スペイン鳥類学協会)が発表したものによると、死亡もしくは救助中の鳥は4千羽、確認されていないものを含めると2-4万羽に上るとしている。もっとも大きな影響を受けたのはオオハシウミガラスで、スペインでは絶滅の危機にあるとされている。
タンカーの船倉は旧式の1層構造であったことから、その使用禁止のスケジュールを前倒しするべきであるという議論が高まった。
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関連Webサイト
- IMO > Tanker safety - preventing accidental pollution:http://www.imo.org/Safety/mainframe.asp?topic_id=155
- プレスティージ号事故が生んだ課題と対応の現状(油流出に関する国際シンポジウム資料):http://www.pcs.gr.jp/doc/jsymposium/2004/2004_Archie_J.pdf
- ガリシア重油汚染レポート:http://www.arrobaspain.com/