一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
LD50
エルディー50 【英】50% Lethal Dose [略]LD50 [同義]半数致死量
解説
半数致死量のこと。化学物質をラット、モルモットなどの実験動物に投与した場合に、その実験動物の半数が試験期間内に死亡する用量のことで、投与した動物の50%が死亡する用量を体重当たりの量(mg/kg)としてあらわしたもの。化学物質の急性毒性の強さをあらわす代表的指標として利用される。
実際には、動物実験のデータから用量-死亡率のグラフを描き、死亡率50%に相当する用量(LD50)を求める。50%値が用いられる理由は、統計学的に最もばらつきが小さいからである。
なお、培養細胞を用いた毒性試験の場合には、観察するのは酵素活性阻害など死亡以外の指標となり、また化学物質も溶液の状態のものとなるので、LD50ではなくEC50(Effective Concentration 50)が用いられる。
この解説に含まれる環境用語
この環境用語のカテゴリー
関連Webサイト
- 化学物質管理の枠組みの現状(市民のための環境学ガイド):http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/ChemicalManag1.htm
- LC50計算ワークブック(プロビット法によりLC50,LD50を算出するエクセルワークブック):http://www.vector.co.jp/soft/win95/edu/se125220.html
- 保健・化学物質対策(環境省環境保健部):http://www.env.go.jp/chemi/