一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
トリクロロエタン
トリクロロエタン 【英】Trichloroethane [略]C2Cl3H3
解説
塩素原子の配置によって2種類の異性体があるが、1,1,1-トリクロロエタンがオゾン層破壊物質として規制物質に指定され(1992年のモントリオール議定書締約国会議)、1996年までに全廃とされた。
無色の燃えにくい液体であり、洗浄力がすぐれているため金属部品、電気部品などの洗浄用に大部分が使用される。大気中の寿命は数年で、オゾン層破壊係数は、特定フロンの10分の1程度と考えられている。
また、水質汚濁に係る環境基準では、健康項目(人の健康の保護に関する環境基準)として、1,1,1-トリクロロエタンは1mg/l以下、1,1,2-トリクロロエタンは0.006mg/l以下の基準値が定められている。
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関連Webサイト
- リスクコミュニケーションのための化学物質ファクトシート:http://www.nihs.go.jp/DCBI/PUBLIST/ehchsg/ehctran/tran1/trichlo.html
- 国際化学物質安全性計画「環境保健クライテリア」(国立医薬品食品衛生研究所翻訳):http://www.prtr-net.jp/fs2004/data/1-209.html
- 化学物質の環境リスク評価(環境省環境保健部):http://www.env.go.jp/chemi/report/h15-01/pdf/chap01/02-3/42.pdf