一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.12.12 更新日 | 2009.10.14
石炭ガス化複合発電
セキタンガスカフクゴウハツデン
解説
従来の石炭火力発電は、石炭を燃焼して高圧高温の蒸気をつくり蒸気タービンを回して発電するものだが、石炭ガス化複合発電では石炭をガス化してガスタービンで発電し、その排ガスで蒸気をつくって蒸気タービンでも発電を行う。
燃料を2段階で利用するため熱効率が大幅にアップする。日本では1990年福島県いわき市に電力会社、電源開発、電力中央研究所が共同でパイロットプラントを完成させ1991年度より運転し、96年に成功裏で終了した。現在は商用化の最終段階として、電力共同で株式会社クリーンコールパワー研究所を2001年6月に設立し、250MW級実証機計画を開始した。
このプロセスでは43%の発電効率を目標としており、従来方式より13%高い。このプロセスによると二酸化炭素の排出量は12%削滅することができる。
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関連Webサイト
- 新エネルギーの展望「石炭ガス化複合発電技術」(財団法人エネルギー総合工学研究所):http://www.iae.or.jp/publish/tenbou/1998-SEKITAN/0shou.html