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白化現象 環境用語

作成日 | 2008.04.30  更新日 | 2009.10.14

白化現象

ハクカゲンショウ   【英】coral bleaching  

解説

サンゴと共生している藻類(褐虫藻)の放出によりサンゴが白く見える現象。サンゴは共生藻類によって色づいて見えるが、サンゴが何らかのストレスを受けると共生藻類が追い出され、藻類の色素を失うために白く見え、この状態を白化現象とよんでいる。一時的な白化ではサンゴは死滅していないため、再び共生藻類が戻って色彩を取り戻すが、白化が長期化すると共生藻類からの栄養分が途絶えてサンゴ自体も死滅する。

白化現象を引き起こすサンゴのストレス、すなわち白化現象の原因には不明な点も多いが、地球温暖化で加速化したエルニーニョ現象などによる海水温の上昇が指摘されている。また、細菌やウイルスなどの病原菌起源説も指摘され、これを特に「ホワイトシンドローム」と呼んで区別することもある。

なお、陸上の開発による赤土流出など水質汚濁の影響やオニヒトデの食害などによってサンゴが死滅し、白化した光景が出現することがある。近年では、世界最大のサンゴ礁として世界遺産にも登録されているグレートバリアリーフ(オーストラリア)や沖縄県の石西礁湖など、世界各地で大規模なサンゴの白化現象が報告されている。

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