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廃家電 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

廃家電

ハイカデン   【英】Waste Household Electrical Appliances  

解説

廃棄された使用済み家庭用電気器具のこと。

家電製品は普及率が高く、モデルチェンジや性能アップが頻繁に行われるため、廃棄量は年々増加し大量化している。廃家電は、再生利用できるパーツを取り外した後は主にシュレッダーで処理されるが、部材としてプラスチックの使用割合が高く、破砕後埋立てられる焼却不適物の膨大化が処分場を圧迫していた。

このため、テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機の主要4品目について、生産者責任によって資源化を促進することになり、家電リサイクル法が制定された。日本は、この法律によって、廃家電4品目の受け入れから解体・部品回収、破砕後有価物回収、無害化処理までを、世界初の一貫処理システムとして構築することに成功した。

主要4品目の合計は、重量で全廃家電の80%程度と見られるが、02年の排出台数は推定2千2百万台であった。伸び率は過去 5年間で約20%、ルームエアコンの伸びが最も大きく40%の増加であった。

また、廃家電の処理は、家電法の施行以前、自治体ルートと販売店ルートとに別れ、自治体は排出量全体の40%の処理を引き受けていたが、この法律の施行以後、なくなった。

なお、廃家電製品のシュレッダーダストは、プラスチックと金属の混合物で、金属くずには鉄だけでなく銅・が含まれる。金属と塩ビを分離すれば、高炉還元剤原料や燃料として利用できる。

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