一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
ホットエア
ホットエア 【英】Hot Air [同義]ホットエアー
解説
京都議定書で定められた温室効果ガスの削減目標に対し、経済活動の低迷などにより二酸化炭素(CO2)の排出量が大幅に減少していて、相当の余裕をもって目標が達成されることが見込まれる国々(旧ソ連や東欧諸国)の達成余剰分のこと。
この余剰分の排出枠が先進国に「排出権取引」を通じて売却され、先進国の実質的な排出削減を阻害することが懸念されている。
なお、英語の"Hot Air"には、熱気、温風、暑気などのほか、くだらない話、ナンセンス、大言壮語、空手形などの意味を持つ。これらの国の余剰分は、自国の努力による削減量ではないため、「空手形」という意味を込めて揶揄され、定着していったという経緯がある。
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関連Webサイト
- H教授の環境行政時評(第11講):http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h031204_1.html
- 「EUの地球温暖化対策:排出枠取引(ETS)めぐる動き」(NEDO海外レポート):http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/931/931-01.pdf