一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2021.07.26
フタル酸エステル
フタルサンエステル 【英】Phthalic Ester
解説
フタル酸エステルにはモノエステルとジエステルがあるが、産業的に重要なのは可塑剤として用いられるジエステルである。
ジエステルは、工業的には無水フタル酸とアルコールを反応させて合成され、フタル酸エステルには、フタル酸ジエチル、フタル酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)(DEHP)などの種類がある。その内、最も生産量が多いのがDEHPで245千トン、次いでDINPで96千トン(いずれも2001年データ)となっている。
2019年7月22日より改正RoHS指令(RoHS2.0)に伴い、RoHS2.0禁止物質として、新たに次のフタル酸エステル類4物質が追加された。
・DEHP:フタル酸ジニエチルへキシル
・BBP:フタル酸ブチルベンジル
・DBP:フタル酸ジブチル
・DIBP:フタル酸ジイソブチル(2021年6月改訂)
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関連Webサイト
- フタル酸エステルと地球環境(可塑剤工業協会):http://www.kasozai.gr.jp/main/main2/index2_s6.htm
- フタル酸エステル類を含有するポリ塩化ビニルを主成分とする合成樹脂に関する使用規制Q&A:http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/dl/3.pdf
- フタル酸エステル類及びフェノール類の食品汚染実態及び摂取量に関する調査研究:http://www.nihs.go.jp/edc/houkoku11/11-12/11-12-1.html
- フタル酸エステルによる汚染問題(大阪府立公衆衛生研究所):http://www.iph.pref.osaka.jp/report/harmful/detail/670osaka2.html